ジャズヴォーカリストniko

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「ピアノマン」沢辺雪祈の胸の内―BLUE GIANT

BLUE GIANTのスピンオフ小説「ピアノマン」、
読み終えました。
冒頭で涙、終盤で号泣。
乗り物の中で読んではいけない本です。笑

 

ピアニスト沢辺雪祈の物語です。
結末は知ってるんだけど、
そこに至るまでの彼の胸の内や奏でる音を
こんなに丁寧に描けるなんて。
しかも文字だけで。
多くの音楽家が同じようなことで悩んだり
迷ったりしていると思います。
めちゃくちゃ共感する場面がいっぱいありました。

 

わたしは多分、
BLUE GIANTの主人公宮本大より、
次々と現れる癖のある周りの人物が好きです。
といっても全員主人公が見つけてくるんだけど。

これまでBLUE GIANT
日本編、ヨーロッパ編、アメリカ編
と読みましたが、
アメリカ編の最後で出てくるベーシストが
めちゃくちゃ好きです。
ほぼアル中なのに、演奏はすごい。


そのベーシスト、ジョーの言葉。

「一分一秒を惜しんで
金のために働くのが『正気』なら、
俺は正気をなくしたい。
そのために酒を飲んで、
ジャズをやって
正気をなくすのさ。

客もジャズに酔いに来てるんだぜ。」


くー、痺れる。

BLUE GIANTまだ読んでないのはモメンタム編。
一気にアメリカ編とスピンアウト読んじゃったからな。
もう少し後にしようと思います。
それよりもっとスピンオフ企画でてこないかな。



そうそう、アメリカ編は最後に雪祈がでてきます。
これがまた泣けるんですよ。 
BLUE GIANTってジャズをモチーフにしてるだけで
実は汗と涙の青春物語よねって思ったりする。(笑)
特にこの「ピアノマン」は淡い恋のお話もでてきたりして。
もちろん好きです。


#ジャズ
#ブルージャイアン

 

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